データクレンジング作業は、新しいマスタの構築と同期して作業することが多いのも特徴です。既存システムの
バージョンアップや新規システムの開発・構築作業は、データベースの設計が完了するとプログラム開発や
機能テストなどに集中し、いざカットオーバーの段階でマスタデータの準備遅れや、データ不備でシステムが予定通り
稼動しないケースがよくあります。
新システムは機能も豊富な分、充分な品質のマスタデータが確保されている必要があります。
@ 現在のデータ管理状況と新システムの乖離を把握する必要があります。
現行システムで管理されている項目は判っていても制度や項目の使用状況が把握されていないのが通常です。
A 特に項目があっても運用ルール上任意項目であったりしますので、項目ごとの精度や活用状況が重要になります。
B 新規に設定される項目は入力画面などには関心が集まりますが、重要な点は、元データの運用状況を
把握することにあります。元データの精度が悪いものはインプット段階では解決できません。
C このように現行の運用データ・新規に管理されるデータの状況把握により、新システム稼動までの
データ整備計画を立案します。
D データの整備はシステムの開発作業と平行して実施することによって、開発チームによるテストデータのみではなく、
本番に近いデータでテストが実施できることにより機能の確認テストなどの品質が格段に向上します。
E また、整備されたデータの分析により、システム開発時の区分設定やシステム稼動時のパフォーマンス
およびテスト条件などの品質が格段に向上します。
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